田澤純一が語る台湾の厳格なコロナ対策と中断期間で得た手応え「方向は間違いではない」
開幕から大きく変わったチームの投手事情、守護神ながら幅広い起用を想定
シーズン中断中はオフから継続しているトレーニングに取り組みながら、それまでのパフォーマンスを振り返り、見つかった課題をクリアできるよう練習を重ねました。その結果、シーズン再開後は奪三振数が増えています。体の力がより効果的にボールに伝わるようになったのか、ストレートで打者を差し込めているようで、打者のタイミングの取り方が変わってきました。スプリットも中断前より変化の具合が良くなっているように思います。
球速が全てではありませんが、ストレートが(時速)150キロを超える回数が増え、平均では147キロくらいを維持できるようになりました。これもオフに筑波大学でアドバイスを受けながら、トレーニングを重ねてきた成果だと思います。自分が目指している方向は間違いではないし、まだまだ状態が上がりそうな手応えを感じています。
チームでは開幕当初から9回を任されてきましたが、チームとして8回に失点することが多かったため、途中で方針が変わり、8回を投げることもありました。最近はまた9回で落ち着いています。
投手コーチが解任されたり怪我人が出たりで、投手陣を巡る状況は開幕から大きく変化しています。後期を迎えるにあたり、改めて僕の役割をチームに確認したところ、セーブシチュエーションや同点の場面はもちろん、3点ビハインドくらいまでは頭に入れておいてほしいと伝えられました。
リードしている場面、同点の場面、追いかける場面では、気持ちの持っていき方もピッチング内容も大きく変わるので、正直なところ、これはなかなかタフな課題です(笑)。ただ、チームに行けと言われた場面でマウンドに上がり、結果を出すのが僕の仕事。投手としての幅が広がると信じて、自分の仕事に徹するのみです。
2か月の中断があったため、後期は11月21日まで続く予定です。あと2か月、まだまだたっぷり野球ができる時間があります。少しでもチームの勝利に貢献し、自分が成長できるような投球を続けていこうと思います。
(田澤純一 / Junichi Tazawa)