甲子園で注目された「白スパイク」が大人気 用品店では品薄続き、効果に迫る

ミズノの調査では表面温度は15度以上の差、内部も約10度の差があった

 2年前の8月下旬、ミズノは午前10時半から午後4時半まで黒と白、それぞれ人工芝の上に置いたスパイクの表面温度と内面温度を独自で計測した。その日の天候は晴れで最高気温32度。調査の結果、最も気温が高くなる時間帯で黒の表面温度は67度を超えたが、白は50度以下に収まった。

 スパイク内部も黒の最高温度は50度以上だったのに対し、白は40度ほどで、約10度も低かった。炎天下の中、これだけの違いがあれば、球児の体調やパフォーマンスに影響するだろう。温度が上がりやすいグラウンドでプレーする選手は白いスパイクの方が快適なはず。早めに黒と白の明るさの違いなどに慣れておくことも必要だ。

 スパイクは紐のイメージが強いが、白いスパイクはベルト式も増えてきている。安河内さんは「選手たちはウォーミングアップをしてすぐにスパイクに履き替えるので、速くスムーズに着脱できるマジックテープを好んでいるように感じます」。重くて足が疲れる印象のあるスパイクだが、ミズノの店頭に並ぶ白いスパイクはサイズ27センチで重さは235グラム。ひと昔前より150グラムほど軽くなっているという。

(First-Pitch編集部)

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