無理やり食べさせるのはNG? 小さな工夫で乗り越える少年野球選手の「少食」
起床から朝食までは15~30分くらい、あけるのが理想的
Q:子どもがなかなか食事に対して意識がいきません。野球を楽しんでいますし、そこまで食事について考えるべきなのでしょうか?
「食育は幼少期から行うことはできますが、『食べなくてはいけないの?』と考えすぎる必要はありません。食事が大事、大事と言われすぎている印象はあります。子どもは素直なので、食への意識、行動はちょっとしたきっかけで変わります。好きな選手が食べているから『僕も食べる』みたいなこともありますよ」
Q:好き、嫌いに変化が出るということですか?
「野菜は疲労回復に効果がある、体を作るのは魚や肉だ! と言っても子どもがピンとこないこともあります。大きくなって、自分の体にとってどういう役割があるかがわかってくると食べるようになります。食事からライバルと差がつくことがわかるともっと意識が変わってきます」
Q:大人がしてあげられることはありますか?
「食事をする前には準備が必要です。子どもはお腹が減っていないと全て食べきることができません。『いただきます』と言うときに、お腹がすいている状態が健やかな発育にとって理想です。朝食であれば、起きてすぐのタイミングだとお腹がすいていません。ある強豪高校の寮での話ですが、髪の毛に寝癖をつけて食堂に現れた生徒を指導者が注意していたことがありました。私はさすがだな、と思ってしまいました。起きてから身支度と整えて、朝食を摂る――。起きてから朝食まで15~30分くらいが理想です。そういう生活サイクルを作ってあげることではないでしょうか」
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