古くからの教え「腰を落としてゴロを捕る」は正しい? 理想的な捕球姿勢とは
ゴロ捕球は「腰」を落とすのではなく、視線の先に「グラブ」を落とす
完全に腰を落とした状態というのは、地面と頭の距離が遠くなりボールが見えづらくなるため「腰を落とす」というよりはボールに「視線を落とす」ことの方が必要だと言えるでしょう。ただ、ここで注意していただきたいのは、視線を落とした際にボールに覆いかぶさってしまうと過度な前傾姿勢となってしまうことです。これも良い捕球姿勢とは言えないので、視線の先にグラブを落としてあげることで、行き過ぎた前傾姿勢を防ぎましょう。
ゴロの打球は地面にバウンドする直前かバウンドした直後(ショートバウンド)が一番安定して捕ることができると言われていますので、その位置で捕球できるように「目付け(打球の軌道を視覚的に予測すること)」を行いましょう。甲子園出場経験のある元球児の中には「ボールを下からのぞき込むイメージでグラブを出すと、目付けがしやすい」と話す方もいます。
ゴロを捕る時に「腰を落とす」のは、プレー中の意識や捕球の形を身に付けるための基本練習の一環という見解が多く聞こえてきました。実際の動きの中では、送球しやすい腰の高さと目付けした視線の先に「グラブを落とす」ことが大切になってくるようです。子どもたちも球界の名手に近づくために「腰を落とさない」捕球姿勢をぜひ試してみてください。
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