野球女子と一緒に学ぼう!! 振り逃げ「できる時」と「できない時」の条件とは?
振り逃げ「できない場合」が規定されている深~いワケ
選択肢を1つずつ紐解いて来ましたが、私が気になったのは“振り逃げ”に必要とされる細かい条件です。一体なぜ「ランナーが一塁にいない」か「2死」の場面でしか振り逃げが認められないのでしょうか?
もし一塁走者がいても振り逃げが認められたらどうなるか、考えてみてください。一塁を押し出された走者には進塁の義務が生じます。
そこで捕手が故意にボールを地面に落とせば、二塁→一塁と送球して併殺を簡単に取れることになりますよね。攻撃側にはむしろマイナスになってしまいます。2死であれば併殺になることはないので、一塁に走者がいても振り逃げが認められているのです。不公平なプレーを未然に防ぐために、振り逃げについては条件が厳密に定められています。
複雑な「振り逃げ」の規則は、初心者の私には難しいかと思いましたが、理由を知れば納得できました。ルールを知るだけでなく「なぜ」そうなのかを考えると、より理解が深まりますね。
※「First-Pitch」では、野球女子の菊池さんと一緒にルールを基本から学ぶ連載をスタートします。同じように野球を“勉強中”の少年少女や、保護者の皆さんにお読みいただければ幸いです。