入団の決め手に“トイレの綺麗さ”も…男性指導者が抱える女子野球の苦悩とは?

入団の決め手は「ウォシュレットがあるから」など

「勝ちたいって入ってきた人もいれば、家が近いからなどもいます。あと一番は、ウォシュレットだと思いますよ。『河川敷の仮設トイレとかは使いにくいから』と、トイレが綺麗なウチを選んでくる人もいます」

 メイン球場の沼南スタジアムには、トイレ設備の綺麗さだけでなく、カラフルな壁を取り入れるなど工夫も。そこが決め手で入団する選手も中にはいるという。

 理由はどうであれ、まずは野球に触れてもらうことが未来にもつながる。「選手たちに指導者として戻ってきてほしい。新たなチームが増えれば、選手らの選択肢も増えますからね」。12月12日には、元女子プロ野球選手の小西美加さんを招待して女子のみの野球教室を開催。「とても選手の興味を引き付けるのがうまいですよね。この経験で将来指導者になりたいと思う人が増えれば」と願う。

 今はその土台づくり。来年、柏女子野球倶楽部は3年目で、3学年が揃う。「勝負の年でもあるんです」。今野監督は、結果を求め、そして未来を見据えて、悩みながらも光る未来を追い続ける。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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