野球歴1年で神宮球場で本塁打、4時間かけ練習へ…見出された楽天Jr.の“逸材”

6月の県大会で大廣監督が一目ぼれ、セレクションを受けないかと提案した

 転機となったのは、6月に行われた県大会。視察に来ていたイーグルスジュニアの大廣翔治監督が「まだ粗削りではあったが、身長もあって、スイングも速い」と“光る原石”に一目ぼれ。勧められて受験したセレクションで2打数2安打を放ち、見事合格を果たした。

 10月からは毎週末に仙台市で行われる練習に参加。新潟からは車で片道4時間かかったが、毎週両親は嬉しそうに送迎をしてくれた。「親には感謝しないといけないです。結果出せたのも両親のおかげです」とはにかんだ。

 28日の埼玉西武ライオンズジュニア戦では本塁打も放った。「まさか自分が神宮球場で本塁打なんて想像もしていなかった」と本音も。ただ、大廣監督も「予想以上に成長してくれた」と話すように、自らの自信になった。目標は楽天・浅村栄斗内野手。「どこにでも本塁打を打てるようになりたい」と憧れを持っている。体は大きくとも、中身は等身大の小学6年生。ジュニアチームで吸収した技術を武器に、これからも成長し続ける。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY