ロッテ荻野、36歳で最多安打&盗塁王の2冠 故障続きだった韋駄天の変化とは?

ロッテ・荻野貴司の年度別成績【画像:パ・リーグ インサイト】
ロッテ・荻野貴司の年度別成績【画像:パ・リーグ インサイト】

長年怪我に苦しめられてきたが、近年はその傾向に変化が見られる

 まず、荻野の年度別成績について見ていきたい。

 1年目の2010年序盤に2番打者として鮮烈な活躍を見せたが、5月に負った怪我で残りのシーズンを棒に振ることに。続く2011年も再び5月に故障し、残りシーズン全休となった。その後も出場した試合では高い能力を発揮していたものの、なかなか故障による負の連鎖を脱出できずにいた。

 しかし、背番号を「0」に変更した2017年から、風向きが変わり始める。同年は序盤こそ不振で2軍調整も、1軍復帰後はスタメンを奪回。プロ入り後初めて、故障離脱を経験せずにシーズンを戦い抜いた。

 続く2018年には開幕から1番打者に定着も、7月の打席でスイング中にボールを右手に当て、残りのシーズンを棒に振ることに。それでも翌年には再びリードオフマンとして活躍。腰痛による短期離脱こそあったが、自身初の規定打席に到達し、打率.315という好成績を記録。ベストナインとゴールデングラブ賞もそれぞれ初受賞する、充実のシーズンを送った。

 2020年も引き続きトップバッターとして躍動したが、故障や新型コロナウイルス感染の影響で出場試合数は減少。捲土重来を期して臨んだ2021年、ついにキャリア初となる全試合出場を果たし、それぞれ自身初の最多安打と盗塁王も受賞。2年ぶり2度目となるゴールデングラブ賞も受賞し、不動の主軸として力強くチームをけん引した。

元々は三振も四球も少ないタイプだったが、近年はより指標が良化

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