ロッテ荻野、36歳で最多安打&盗塁王の2冠 故障続きだった韋駄天の変化とは?

故障の克服だけでなく、打者としての成熟が好成績につながっている

 各種指標にも表れている通り、30代半ばに差し掛かった頃から、打者としての完成度を高めつつある。その脚力が内野安打に活かされるようになったように、身体能力が若手時代には及ばない中でも、攻守にスタイルを変化させながら、成績を向上させているのが出色だ。

 それでいて、決して脚力頼みの打撃に転換したわけではないことは、出塁率と長打率が向上している点に示されている。故障の減少と打者としての成熟が重なり、高い野球センスが存分に発揮できるようになったと言えよう。

 リードオフマンにとっての勲章である最多安打と、俊足選手にとっての勲章である盗塁王を、ともに獲得。2021年10月に36歳を迎えたが、まだまだ選手としての成長を続けている点は驚異的と言える。飽くなき進化を続ける万能の韋駄天の活躍からは、今季以降も決して目を離すことができなさそうだ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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