ホームベースのサイズ変更、試合は7回→6回 未来を見据えた学童野球のルール改正

全日本軟式野球連盟の小林三郎専務理事に話を聞いた(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
全日本軟式野球連盟の小林三郎専務理事に話を聞いた(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

試合は7回制・2時間半から6回制・1時間半に短縮される

 できればルール改正はしたくない。だが、規制しなければ子どもたちの怪我を防げない。全日本軟式野球連盟(全軟連)は今年、試合時間・イニング数の短縮と、ホームベースのサイズ変更に踏み切った。全軟連の小林三郎専務理事は「ルール改正の必要がないのが一番」と苦渋の選択だったことを明かした。

「どうやったら子どもたちを守っていけるのかを考えながら練習や試合をしていけば、ルール改正は必要ありません。ただ、残念ながら、現状はルールで規制せざるを得ません。子どもたちが健康な状態で将来も野球を続けてもらうのが一番大事ですから」

 全軟連の小林三郎専務理事は苦しい胸の内を明かす。今年から学童野球に導入する新ルールは2つある。「試合時間・イニングの短縮」と「ホームベースの大きさ変更」。全軟連に加盟・登録する学童野球のチームが対象となる。ホームベースの変更については、今年は全国大会で採用され、来年から全国一律で導入される。

 試合時間はこれまで、2時間半が経つと次のイニングに入らないルールだった。今回のルール改正では1時間半までとされている。イニング数も7回から6回に短縮する。これにより、6イニング消化か1時間半経過かのいずれかを満たした時点で試合終了となる。

 もう1つの「ホームベースのサイズ」は、少年野球用から一般用に変更される。軟式ボール1つ分には少し満たない約5センチ、ホームベースの横幅が広がる。ストライクが増え、打者が積極的にスイングすることで、投手の球数が減ると期待されている。

子どもの怪我につながりかねない指導は「規制するしかない」

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