世の野球ママは「頑張りすぎ」 洗濯王子が教える“泥だらけ”ユニホームを洗うコツ

洗濯家・中村祐一さん【写真:伊藤賢汰】
洗濯家・中村祐一さん【写真:伊藤賢汰】

洗濯に時間をかけることは、料理で例えるとフルコースを出すことと同じ

 野球少年の保護者の大きな悩み。それは泥だらけのユニホームを洗うこと。でも元気いっぱいにプレーする子を責められない。なかなか落ちない汚れをどこまで落とせば良いのか――。自身も小学3年生頃から高校まで野球をやっていたメディアで話題の「洗濯王子」こと中村祐一さんのインタビュー後編では、「予洗いは10~15分くらい」と重荷にならない“洗濯術”を紹介する。大事なことは突き詰めすぎないことだ。

――野球少年少女のお母さんたちなどから、野球のユニホームの洗い方などの相談は受けられますか?

「ありますよ。野球だけでなく、他のスポーツをやられている保護者の方からのご相談も多いです。世のお母さんたちは、頑張りすぎている部分もあると思います。どういう時にそれを思ったかというと、野球のソックスではないのですが、靴下を綺麗にしたいという要望がありまして、石鹸でゴシゴシと擦って、汚れを落としても『もう少し綺麗にしたい』とか、『もう少し楽に汚れを落としたい』という相談が来ました」

――永遠のテーマですね。ユニホームは汚すためにあるとはいえ、毎週末、洗うのは大変です。

「はい、でも、もう十分に綺麗になっているのに、そこまで自分を追い込まなくでもいいというか、『綺麗にしなきゃいけない』というような、強迫観念みたいなものがあると感じました。少し難しいんですが、その方はかなり綺麗に洗濯されていたんですよ……」

――妥協点をどこで見つけるかということですね。満足度は人によって違いますし、自分の子のユニホームが他の子より、白くなかったら気になってしまうのでしょうね。

「本当に新品の様に綺麗にしようと思ったらすごい手がかかってしまう。“家庭洗濯”の範囲を超えてしまいます。それだと、手間も時間もかかってしまい、大変になってしまうと思う。それこそプロが使う高圧洗浄機のようなシミ抜きの機械があれば、落とせる度合いが変わります。ただ、そこまでしなくてもいいのかなって」

究極を求めてユニホームを白く“し過ぎる”のは「趣味の領域」

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