一塁側か? 三塁側か? 持ち味を最大限生かすプレートの踏み位置とそれぞれの特徴

First-Pitch編集部が投手の「プレート幅を生かした投球」を紹介
First-Pitch編集部が投手の「プレート幅を生かした投球」を紹介

多くの投手がプレートの右端か左端を踏んで投球している

 ピッチャープレートの幅は一般用で61センチ。プロ野球の投手らは、この幅を最大限利用して投球しています。一体何故なのか。First-Pitch編集部が様々な取材を通して知ることができた、投手の「プレート幅を生かした投球」を紹介します。

 プレートにかかる投手の軸足は、一塁側もしくは三塁側の端にあることがほとんどです。多くの投手がそうする理由は、61センチの横幅を最大限生かして打者を抑えるための工夫をしているからです。

 例えば、スライダーを得意とする左投手がいたとします。主な勝負球は左打者なら外角ストライクゾーンからボールゾーンに逃げていくスライダー、右打者なら内角に食い込むスライダーです。その場合、この投手が足をかけるべきプレートの位置は一塁側になると考えられます。その方が、より横の角度をつけることができるため、持ち味を発揮できるからです。

 とはいえ、プレートを踏む位置に正解はありません。前述の投手の場合でも、直球が抜けてしまう状態なら、体の開きが早く、腰が回りきる前にボールをリリースしていることが考えられます。この場合、三塁側に軸足を置き、体が開いた状態でも直球をある程度ストライクゾーンに投げられるようにする工夫が必要になるでしょう。ただし、これも一例に過ぎません。

 プレートの使い方は千差万別です。自分の憧れの投手やタイプが似ている投手を見て研究したり、自分が最も感覚よく投げられる位置を模索したりして、自らの武器を生かす位置を見つけてみてください。

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