ひときわ目を引く広告入りチームバス 少年野球全国連覇の監督はチーム運営も“異色”

クラウドファンディングを活用し購入した「多賀少年野球クラブ」のチームバス【写真:間淳】
クラウドファンディングを活用し購入した「多賀少年野球クラブ」のチームバス【写真:間淳】

多賀少年野球クラブの部費は小1以下が月1000円、小2以上が3000円

「世界一楽しく」と「世界一強く」の両立を掲げている滋賀・多賀町の少年野球チーム「多賀少年野球クラブ」は、チーム運営にも特色がある。クラウドファンディングや地元企業とのコラボなどで活動費用を捻出。辻正人監督の豊富なアイデアは練習メニューだけではなかった。

 多賀少年野球クラブが練習するグラウンドの駐車場には、ひと際目を引くバスが止まっている。チームで移動する時に使うバス。これまでの2台は辻監督自らが購入したが、3台目はクラウドファンディングを活用した。全国大会の常連で2018、19年には日本一になった強さに加え、子どもたちが楽しそうにプレーする姿に「多賀ファン」が増加。想像を超える金額が集まり、辻監督も感激している。

「多くの方々にサポートしていただきました。自分で買ったこれまでの2台と違って、3台目のバスは子どもたちも保護者もきれいに掃除して大事に使っています。皆さんの期待と応援が込められたバスですから」

 辻監督がバスを必要とした理由は、保護者の負担軽減にある。試合会場が遠ければ、子どもたちの送迎に時間もお金もかかる。場合によっては、丸1日を使うケースもある。ガソリン代や高速道路の料金も少なくない。送迎は集合と解散場所のみとしてチームバスで移動すれば、保護者に自由な時間が増える。また、選手も仲間と一緒に普段と違うところに向かうのは、遠足のような気分を味わえる良さもある。

美容室や野球用品メーカーとコラボ、Win-Winの関係を築く

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