怪我した期間を有意義に過ごすトレーニング 指導者が挙げる2つの注意点
療養期間の目的は“回復”、無理は長期化の原因に
近年、メジャーで活躍するダルビッシュ有投手や大谷翔平投手らが肘の手術をした後、トレーニングによって体が強化された姿が話題となった。こうした例を“怪我の功名”と捉えて「故障中はチームメートから後れを取らないように鍛える期間」と主張する指導者もいるが、療養期間の一番の目的は強化ではなく「回復」にあることを忘れてはいけない。
怪我をした場所とは違う部位を鍛えていても、多少は患部に負荷がかかる。故障した部分のトレーニングをしていない時でも、痛みを感じたら無理に続けず、止める判断が必要。患部が悪化したり、回復が遅れたりして、結果的に復帰まで時間がかかることもある。
怪我をすると、ライバルに差をつけられてしまうと焦る気持ちはあるだろう。しかし、時に休養は練習以上の効果を生む。休んでいる期間に感情をコントロールする術を身に付ければ、復帰してから生きる場面が訪れるはずだ。
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