1枚だけ洗濯機に入れるのはNG “洗濯王子”が伝授する汚れたユニホームの洗い方

洗濯家・中村祐一さん【写真:伊藤賢汰】
洗濯家・中村祐一さん【写真:伊藤賢汰】

ドラム型も縦型も衣類・水・洗剤の量で叩き効果を出す

 少年野球の子どもたちを支える保護者の週末のルーティーンに汚れたユニホームの洗濯がある。汚れを残さないためには、「洗濯機に入れる量」もポイントになる。“洗濯王子”で知られるクリーニング会社「芳洗舎」の3代目、中村祐一さんが、洗濯機の使い方でワンポイントアドバイス。汚れた衣類は、1枚だけで洗わない方が良いという。

 どんな汚れも涼しい顔できれいにする中村さんは、泥だらけのユニホームも洗濯後、真っ白に戻った姿がイメージできている。洗濯機に入れる前の下準備として、ブラシでユニホームの汚れを払い落とし、予洗いの方法を解説したが、洗濯機に入れる際には「量」をポイントに挙げる。

「ドラム式でも縦型でも、洗濯機の中に入れる衣類の量と水の量、それに合わせた洗剤の量が大切です。特にドラム式は、叩き作用が上手く出ないと汚れが落ちにくいので、叩き効果が上手く出る衣類の量にします」

 洗濯機にはユニホーム1枚だけではなく他にも汚れた衣類を2、3着入れ、洗濯機の中が半分から2/3埋まるようにする。汚れは衣類同士がぶつかって、叩きつけ合うことで落ちるためだ。中村さんは「ドラム式の場合、グルグル回るだけで叩く作用が出ないと汚れは落ちていきません」と指摘する。

 設定は「どろんこ」でも「おまかせ」でも構わない。すすぎは、たっぷりの水ですすぐ「注水すすぎ」を勧める。洗剤は液体よりも粉末の方が汚れを落とすという。

「予洗いでも粉末洗剤を使いましたが、洗濯はアルカリ度が高い方が汚れを落とします。アルカリ性のものは、洗剤の主成分である界面活性剤を助ける働きがあります。粉末洗剤は洗浄力が下がりにくいのでお勧めです」。洗濯機に入れる前の下準備と設定が、洗い上がりの違いを生む。

(間淳 / Jun Aida)

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