女子野球は“違うスポーツ”と捉えよ… 元プロの強豪チーム監督が唱える斬新な改革案

尚美学園大・新谷博監督【写真:松橋晶子】
尚美学園大・新谷博監督【写真:松橋晶子】

尚美学園大は強豪に成長「勝ち進んでいくと、欲が出る」

 3アウト制ではなく5アウト制にすれば盛り上がるのでは……。守備チームと攻撃チームでメンバーを入れ替えるのはどうだろう……。指名打者を1人ではなく4人以上とすれば、打撃は得意だけど守備が苦手な選手、守備は得意だけど打撃が苦手な選手の両方が生きるかも……。

 こういったアイデアが浮かぶようになったのは、尚美学園大が屈指の強豪に育ったことと大きく関わっている。尚美学園大は5月の「第8回全日本大学女子硬式野球選手権」で5年ぶり3度目の優勝を飾り、ヴィーナスリーグでも何度も頂点に立ってきた。

「男でも女でも、サッカーでも野球でも、勝負に負けると悔しいし、勝てば嬉しいわけですよ。さらに、勝ち進んでいくと、もっと注目されたい、もっと女子野球という世界を世間に知ってもらいたい、注目された中で勝ちたい、と欲が出てくる(笑)。だって、NPBで優勝すれば日本中誰もが知っているのに、女子で優勝してもそうはいかないですよ。一生懸命やって勝つなら、みんなに知ってもらいたい。そうなると、人っていうのは考える。次はどんなステップを踏めばいいんだろうって。

 次のステップを考えるまで至っていない人は多いと思いますよ。女子野球の中で勝つためにはどうしたらいいか、一生懸命工夫しているチームはあるけれど、幸い全日本選手権もクラブ選手権も全部制覇させてもらった。だから、その先に向かってどう発展させようか考える。ま、長いことやってますからね(笑)」

 世界各地で多様性を認める社会の実現に向けた取り組みがなされているが、日本もその例外ではない。男女の性差別をなくそうという社会の動きや、男子児童の野球離れなど、「いろいろなことが女子野球にとって追い風になってますよね」。社会全体が大きなうねりの中にある今は、女子野球にとっても「変わるチャンス」だと見ている。

女子野球が必ず見られる「専用球場」の建設を提言

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