ティモンディ・高岸の獲得理由を球団社長が激白 「観客動員や認知度狙いではない」
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球団は本気のトライアウトを評価、まずは練習生からスタート
高岸は愛媛・済美高、東洋大で投手として活躍し、プロを目指したが、怪我で断念した経緯がある。江部社長は「10年ぶりの“現役復帰”だそうですが、トライアウトを見る限り、ストレートは138~139キロ出ていた。そこは評価しました。野球をやりたい気持ちだけで140キロ前後のボールは投げられませんから」と話す。
当面は練習生扱いで、25日にチーム練習へ初参加。その後、慎重に実戦登坂のタイミングを見極めていくと言う。芸能活動との両立は、チームと所属事務所で話し合いながら進めていくそうだ。高岸自身は「もともと芸能活動でも“投げる仕事”が多く、日々の生活の中でトレーニングを欠かしていませんし、今後も継続していきます」と自信をうかがわせ、「僕は今まで通り、基本的に指定された時間に指定された場所で命をかけるだけです」と語った。
「高岸さんは会見で『みんなを応援します』という言葉を使われた。ああいう気持ちは大事だと感じました。人として素晴らしい、若い選手たちの見本になると思いました」と江部社長。「観客動員や球団の認知度アップを狙って獲得したわけではありませんが、結果的にそうなるかもしれませんね」とも。芸能活動との二足のわらじは異例の挑戦だが、大きな波及効果を生む可能性があると見ている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)
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