NPBが園児を対象にしたイベント開催　独自ルールの試合やフリースペースが好評

神奈川で「NPBちびっ子やきゅう大会 ぶんぶんカップ」元DeNA選手も参加

　一般社団法人日本野球機構（NPB）は11日、幼稚園や保育園などの年中と年長の園児を対象としたイベント「NPBちびっ子やきゅう大会 ぶんぶんカップ」を横浜市の長浜公園で開催した。園児にも分かりやすいルールで野球の楽しさを伝えることが目的で、NPBの講師や元DeNA投手のベースボールスクールコーチも参加した。

　青空の下で園児たちが駆け回る。野球に触れた経験がなくても、子どもたちの表情を見れば、仲間とボールで遊ぶ楽しさが伝わってくる。

　NPBが開催した「ぶんぶんカップ」は、園児でも分かりやすいように野球のルールを簡略化している。動いた球にバットを当てるのは難しいため、打者はティースタンドに乗せた球を打つ。得点も打者が一塁を踏めたら1点、二塁まで到達したら2点と、進んだ塁に応じて加点される。ゲームを楽しみながら、打つ、捕る、投げるといった野球の基本的な動きを学べる。

　バットに球が当たったり、得点が入ったりすると、体いっぱいに喜びを表現する子どもたち。その姿を見て、保護者も表情を緩める。イベントで講師を務めた元DeNA投手で、現在はベースボールスクールでコーチを務める牛田成樹さんも「野球を初めて経験する子どもでも点数が入りやすいルールになっているので、とても良かったと思います。得点が入ると保護者も喜び、子どもはさらに嬉しくなるいい循環ができていたと思います」と笑顔で語った。