元大阪桐蔭主将が伝える打撃の極意 少年野球の子どもへ「構え方で8~9割決まる」

構え方のポイントは「猫背」「肩甲骨」「膝」

 打撃理論で核となるのが「構え方」。廣畑さんは「打てるかどうかは、構え方合で8~9割が決まる」と強調する。ポイントは3つある。1つ目は“猫背”で構えること。一般的に猫背にはマイナスイメージがあるが、廣畑さんは「相手バッテリーは低めを中心に配球します。真っすぐ立つと低めの投球を遠く感じてしまいます。頭を前に出して背中を丸めて構えます」と説明する。

 2つ目のポイントは「肩甲骨」。“前にならえ”の格好をして、右腕だけを後ろから前に一周させると、右腕の方が左腕より前に出る。次に左腕を同じように回すと、右腕と同じ位置に来る。これは、肩甲骨が前に出ている状態だという。廣畑さんは、体の仕組みを打撃に生かすために「構える時は肩甲骨を前に出せば、外角に届きやすくなります。投手は7、8割を外角に決めてくるので、外角を打つことが必須となります」と説く。

 3つ目は「膝」。両膝が前に折れてしまうと猫背に構えられなくなるため、廣畑さんは「膝をつま先より前に出さないようにします」とアドバイスしている。お尻を後ろに出すイメージで両膝を曲げると、猫背にしやすくなる。

 少年野球の子どもたちの指導を通じて、打撃の引き出しを増やしたいと考えている廣畑さん。珍しく見える構え方は、直面している課題を解決するきっかけになる可能性がある。

(Full-Count編集部)

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