茶碗とラップでワンランク上の味 お米のプロが野球ママに勧めるおにぎりの握り方
京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」の松下祐氏 おにぎりの握り方実演
少年野球のお昼ご飯や補食の定番と言えば「おにぎり」。愛情を込めて握っている野球ママや野球パパは、子どもたちに「きょうのおにぎりは、おいしいね」と言われたいはず。“お米のプロ”京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」取締役COOの松下祐さんが明かす「おにぎりの握り方」を知れば、子どもたちも驚き、喜ぶことは間違いなしだ。
おにぎりは熱々のご飯を握るのが、おいしさの秘訣だという。だが、素手で握るのは至難の業。お米の専門職経験がある人だけが受験できる「お米マイスター」の上位資格5つ星を持つ松下さんは、茶碗とラップを使う方法を勧めている。
まず、おにぎり1つ分の熱々ご飯を茶碗に盛る。そして、茶碗を軽く回し、ご飯を転がすようにして丸くしていく。塩はご飯ではなく、広げたラップの上に振る。最後に、丸みが出たご飯をラップの上に移して、優しく握っていく。素手と熱々ご飯の間にラップが入るだけで、熱さは軽減される。
ラップとご飯がくっついていると蒸気が逃げず保水もされるため、冷めてもおいしいおにぎりになるという。暑い時期や長時間持ち歩く時は、握った後すぐにカバンなどに入れず、粗熱を取ると、雑菌の繁殖を防げる。
おにぎりの中に具を入れる場合は茶碗に入れるご飯の量を減らし、茶碗からラップの上に移したご飯の真ん中にくぼみを作って具を入れる。その上に少量のご飯をかぶせて、ラップで優しく握るといい。
松下さんオススメの具材は「おかか」。少しだけクリームチーズを入れると、喜ぶ子どもが多いという。お米マイスター直伝の握り方は、おにぎりの味を変え、子どもたちの食欲や表情も変えるはずだ。
(新保友映 / Tomoe Shinbo)
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