目の強化と柔軟性アップで“将来”が変わる 小、中学生が習慣にしたいトレーニング
トレーニングコーチ塩多雅矢氏 小、中学生の年代別メニュー考案
子どもたちの能力を効果的に伸ばすには、成長段階に合わせた鍛え方が欠かせない。トレーニングコーチを務める塩多雅矢さんは、野球をしている小学校低学年、高学年、中学生と年代別のトレーニングメニューを考案している。上手くできないメニューにこそ野球が上達するヒントがあり、高校や大学など先のステージでの活躍につながることも。上手くなる選手には、トレーニングを継続する共通点もあるという。
塩多さんは、高校の保健体育の教員免許や理学療法士の資格を持ち、トップアスリートをサポートする施設での勤務経験もある。中学や高校の野球部を主にサポートする今、成長期の選手たちはやるべきことが変化するため、その年代に合ったトレーニングが必要だと説く。
年齢が若い時は自分の体を思い通りに動かす神経系のトレーニングが重要で、中学や高校とステージが上がるにつれてパワーをつけるトレーニングが必要になると考えている。小学校低学年、高学年、中学生と3つのカテゴリーに分け、メニューをつくる。
それぞれのカテゴリーで週3日、3か月間のメニューを組む。例えば小学校低学年の場合、「情報収集のための感覚を磨くこと」をトレーニングのゴールに定める。最も大きな役割を担うのが「目」。目から入れた情報に反応し、体を思い通りに動かせるよう、目の強化に重点を置く。