子どもを褒めるのは「ボソッと」 中学軟式日本一の監督が説く“上達を感じる練習”

メニューは主力も控えも同じ、スイッチを入れる褒め方

 レギュラーも控え選手も、同じ練習メニューなのも上一色中の特徴だ。練習内容に違いがあると、モチベーションを下げる選手が出てくる。「1週間トータルで見た時に、全員が同じ練習をするようにしています。レギュラーだけ特別な練習をしていたら、控えの選手はおもしろくないと思います」と語った。

 選手のやる気スイッチをオンにする方法は、褒め方にもあった。西尾監督は選手を褒めて伸ばすタイプではないが、個々の成長を見逃さないように注意し、タイミングを見て声をかける。

「打球が強くなったな、足が太くなったなというように、小さなことでも構わないので選手の近くでボソッとつぶやきます。そうすると、選手はエッと驚いた顔を見せます。叱ってばかりだと選手のいいところが見えてきません」

 成長している部分を指導者が見逃さずに評価すれば、選手たちは努力が結果につながったと感じ、指導者への信頼にもつながっていく。豊富な経験に基づく西尾監督の言葉に、イベント参加者は「遠方の優秀な指導者と直接お話できるのが夢のようで、幸せな時間を過ごせました。子どもたちや他の保護者、指導者に還元したいです」と感激していた。

(First-Pitch編集部)

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