「55」は“倍増”、争奪戦のロッテ「17」…小学生の背番号で分かる球界のトレンド

ジャイアンツジュニアの「55」川本琉生【写真:川村虎大】
ジャイアンツジュニアの「55」川本琉生【写真:川村虎大】

村上宗隆の「55」は昨年の3から6球団、「17」は8から10球団に増えた

 年の瀬にプロ野球の本拠地で開催された小学生の軟式野球大会「12球団ジュニアトーナメント」は、その年のプロ野球のトレンドを映しているようにも思える。今年は、神宮球場と横浜スタジアムで27日から3日間にかけて行われ、選ばれた各球団16選手がプロと同じユニホームで熱戦を繰り広げた。

 観客席に掲げられた選手ひとりひとりののぼり旗、太鼓をたたいた応援……。選手たちは「プロ野球選手になったみたいでした」と口々にする。球団によって決め方は様々だが、背番号に目を向けると、今年のプロ野球の“人気”も反映されているように見える。

 増えたのは「55」。昨年は、マリーンズジュニア、ホークスジュニア、ジャイアンツジュニアの3球団が着用していたが、今年は6球団に倍増した。今季は「55」を着けたヤクルト・村上宗隆内野手が最年少の3冠王、シーズン日本人最多の56号本塁打を放つなど躍動。6球団のうち、半数の3人が左の強打者だった。

 他に多かったのがエンゼルス・大谷翔平投手らが着ける「17」。昨年から8球団が着用するなど人気だったが、今年は、史上最年少で完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希投手の影響もあり、10球団に増えた。中でもマリーンズジュニアでは争奪戦が。大谷に憧れる北村絵菜さんは、じゃんけんによる“17争奪戦”に敗れ、日本ハム時代の「11」を着用した。

元プロの息子2選手は父と同じ背番号で晴れ舞台に臨んだ

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