ギリギリの打球を捕るために…グラブは“我慢” 阪神投手が伝えるゴロ捕球の秘訣

「静岡県人会の野球教室」に参加した阪神・高橋遥人【写真:間淳】
「静岡県人会の野球教室」に参加した阪神・高橋遥人【写真:間淳】

阪神の岩崎優と高橋遥人、野球少年・少女に内野守備指導

 すぐにグラブを出したくなる気持ちを抑えると、ゴロを捕球できる確率が上がる。静岡県出身のプロ野球選手が先月29日、静岡市で「静岡県人会の野球教室」で講師を務めた。阪神からは岩崎優投手と高橋遥人投手が参加し、ゴロを捕る時のポイントを野球少年・少女に伝授した。

 小学6年生を中心に120人が集まった野球教室。ともに静岡市出身の阪神・岩崎と高橋は、内野守備の指導を担当した。高橋が子どもたちに伝えたのは、ゴロを捕る時の足の運び方だった。

「その場に止まってゴロを捕るよりも、足を合わせて捕ると送球の動きにつながります。アウトにするには、捕球も送球もできるだけ素早い動きにしなければいけません」

 打球に対して腰を低くして構え、まずはグラブを構えずにダッシュで近づく。そして、打球を捕る瞬間に足を合わせるようにアドバイスした。足の運びに加えて、上半身の使い方も身振り手振り指導。イレギュラーにも対応できるように力を抜いて柔らかく動かし、「生卵を包み込むようなイメージ」と見本を示した。

 岩崎は球際に強くなる動き方を子どもたちに教えた。左右に移動してゴロを捕球する時はグラブを構えながら動くのではなく、まずは打球まで全力で走る大切さを説いた。

「グラブを出すのは捕球する直前。グラブを構えながら走るよりも、ギリギリまで走った方が遠くの打球まで届きます」

 ノックでは、選手に左側へ走らせて打球を捕る練習を課した。岩崎はグラブを出しながら打球に向かう選手に「グラブは、まだ」「走って、走って」と声をかけた。わずかな動きの違い、意識の持ち方で守備は上手くなる。

(First-Pitch編集部)

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