高めの速球が打てない… “米国流”コーチが伝授、指導の「常識」覆す解決法

米国で技術指導を学んだ野球スキルコーチの菊池拓斗さん【写真:編集部】
米国で技術指導を学んだ野球スキルコーチの菊池拓斗さん【写真:編集部】

米国で技術指導学んだ菊池拓斗氏が指摘 高めの速球打てない要因は極端なアッパースイング

 バットは手で握る。だが、スイングで大切なのは手を使わないことだという。米国で技術指導を学んだ野球スキルコーチの菊池拓斗さんが12日、野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントに登場。高めの速い球を空振りしてしまう悩みにアドバイスを送った。

 菊池さんは野球スキルコーチとして、米国で学んだ技術や知識を伝えている。「TURNING POINT」の会員向けに開催したオンラインイベントでは、少年野球の指導者や保護者らの質問に回答。その中には、菊池さんが普段から悩み相談される内容があった。

「縦振りを意識すると、高めの速い球を空振りしてしまいます」

 少年野球界でも関心が高まっている打撃理論「縦振り」。従来のダウンスイングと違い、バットを縦に使って打球を捉える打ち方で、軌道はアッパースイングに見える。

 菊池さんの打撃理論は前傾姿勢で、右打者であれば右肩を下げ、両肩を結んだラインとバットの軌道を平行にする。グリップがヘッドよりも高い位置でスイングするため、「縦振り」と言われている。

 菊池さんは縦振りで高めの速い球を空振りする選手は、極端なアッパースイングになっているケースが多いと指摘する。ヘッドがグリップより下がるのは問題ないが、下がり過ぎるとバットを手で操作する必要があり、対応が難しくなるという。

手の役割は「バットの位置をキープ」 振る力は不要

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