少年野球界で飛び交う「複合バット」の是非 元プロの指導者が危惧する技術の停滞
小学6年生にとって中学野球に移行する2月、3月の2か月は「復習期間」
だが、チームでは複合バットを禁止していない。「相手とハンデをつけて試合をやるのは子どもたちがかわいそう」との思いからチームでも1本購入し、使用を許可している。
筧総監督は高校時代に「4番・捕手」として明徳義塾を甲子園初優勝に導き、プロでは近鉄、オリックスでプレーした。
「バッティングの癖は簡単に取れない。金属バットから木製バットに変わって苦労する選手はいっぱいいました。小学生には飛ばす楽しみもそうですが、打つ楽しみをしっかり教えてあげたい」
また、小学卒業を間近に控えた選手にとって、中学野球に移行する2月、3月の2か月間は「凄く大事な時期」と捉えている。軟式から硬式に変わる選手もいるだけに「ここでどれだけの準備をしてスタートを切れるか。今まで教えてもらったことの復習期間。気持ちも整えて次のステップに向かっていってほしい」と語る。
中学、高校、大学、社会人、そしてプロへ。どのカテゴリーでも通用する選手育成を念頭に、指導を続けている。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
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