選手に「序列」つける指導、保護者は戸惑いも…少年野球のカリスマが感謝されたワケ

序列をつける基準を選手に説明 メンバー入れ替えは活発

 ただ、今は運動会の徒競走でも順位をつけない時代。選手の能力を評価して序列をつける方法に抵抗があった選手や保護者もいた。それでも、辻監督は「ストレスを感じていたのは最初の1か月くらいです。そこを乗り越えたら、試合経験が増えたことに感謝されるようになりました。保護者の出席率も上がったと思います」と明かした。

 オンラインイベントの参加者からは「序列をつける時、選手にどのように説明しましたか?」と質問を受けた。辻監督は「守備主体でチームをつくっているので、守れる選手が試合に出られると正直に伝えています」と回答。レギュラーを決める明確な基準を示しているという。

 そして、レギュラーと控え、2つのチームで積極的に選手を入れ替えている。練習試合を1日2試合組むと、1試合目は控えチームで出場していた選手が、2試合目はレギュラーチームに入る時もある。外野手のレギュラーが、2試合目は控えチームで投手をするなど、選手が複数ポジションを経験できるメリットもある。

「最初は傷つく選手もいるかもしれませんが、今は良い雰囲気で試合ができています」と辻監督。選手の能力を最大限生かす“令和のチーム作り”を模索している。

(First-Pitch編集部)

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