旅行感覚で遠征、団らんのひと時も 遊びと融合…新たな週末の形を示した少年野球大会

午前は試合などを行い、午後からは様々なレクレーションで親睦を深めた【写真:橋本健吾】
午前は試合などを行い、午後からは様々なレクレーションで親睦を深めた【写真:橋本健吾】

旅行感覚で大会参加…野球、遊び、家族の時間を堪能

 室内で柔らかいボールを使ったノック、バッティングなど工夫を凝らした練習を行っているが「この時期に試合ができたのはありがたい。多賀さんのような実績のあるチームと交流を持てたのも選手、指導者にとってプラスになったと思います」と大会参加で得たメリットを語る。

 一方で、チームが毎年のように悩むのは「部員集め」。野球の活動により土日が潰れることが理由で、チームから離れていく選手もいる。保護者の負担にならないよう最低でも月に1度は土日にオフを設け、ショッピングや旅行など「家族で出掛ける時間を作ってもらう」ことを優先している。小学生の頃には野球以外の経験も大事だと考えているからだ。

 野球とアウトドアを楽しめる「ロゴスランドカップ」の案内が来た時に「どうしますかと相談したところ、『行きたい!』と即答でした」と江見代表。「関西に旅行する感覚」「遊びに行って野球ができる」「これも親子の思い出になる」とほとんどが大賛成だったという。

 土日に家族でどう時間を過ごすか……有意義な活用法に悩む保護者たちも大満足だったロゴスランドカップ。罵声・怒声禁止の特別ルールが設けられるなど、野球界が新たなフェーズに入っていることを感じさせられる大会だった。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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