言い訳する選手は伸びない 巨人・中島らプロ3選手を輩出…指導者が語る成功の秘訣

兵庫県伊丹市「桜台ハンターズ」の幸地正直顧問【写真:橋本健吾】
兵庫県伊丹市「桜台ハンターズ」の幸地正直顧問【写真:橋本健吾】

巨人中島、元オリックス山崎、元日本ハム尾崎が在籍した「桜台ハンターズ」

 少年野球はあくまでスタートラインだが、その後の成長は考え方一つで変わってくる。伸びる選手に共通の“特徴”はあるのだろうか。兵庫・伊丹市の少年軟式野球チーム「桜台ハンターズ」で、過去に巨人・中島宏之内野手らを指導した幸地正直顧問は「自分で考える力を持っていた」と明かす。

 幸地顧問は少年野球の指導に携わって今年で35年目を迎える。小学生以外にも、過去には中学ヤングリーグ「兵庫伊丹」でも指導者として活躍し、ヤクルト・山田哲人内野手も指導した。

 プロだけでなく中学、高校、大学で活躍する選手の特徴として「考える能力があり、反復練習できる子は成長するスピードも早い」と語る。逆に伸び悩む選手は「やらされてる感が強く、言い訳が先に出てくる子」だという。野球は失敗のスポーツ。練習や試合で出た課題を「なぜそうなったのか」と突き詰める向上心が重要なようだ。

 桜台ハンターズで監督を務めていた時は野球を始めたばかりの中島、元オリックス・山崎勝己(現バッテリーコーチ)、元日本ハム・尾崎匡哉を指導している。

「センスがあると言えばそれまでだが、それ以上に根気強く練習をやっていた。上手くなるために何をすればいいか。監督・コーチの話を聞いて、まず実践する。『友達がこれだけやるなら、自分はもっとやる』と、負けず嫌いな部分は3人とも持っていました」

 時間は全ての選手に平等に与えられている。成長へのヒントは隠されている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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