中学生から解禁…変化球にどう対応? 全国制覇4度のシニア監督が推奨するティー打撃

取手シニア・石崎学監督【写真:伊藤賢汰】
取手シニア・石崎学監督【写真:伊藤賢汰】

トスのスピードに変化をつけることで実戦感覚が磨かれる

 いよいよ新学期がスタート。中学野球、高校野球……と、この4月から新たなステージに踏み込む球児も多いだろう。中学では変化球も解禁され、打者にも対応が求められる。日本一4度を誇る中学硬式野球の強豪「取手リトルシニア」ではティー打撃に工夫を凝らし、スピードの変化に対応できるように鍛錬している。

 打撃練習で取り入れられるティー打撃。ティースタンドを使った“置きティー”と、仲間に下からボールを投げてもらう“トス打撃”が一般的だ。取手シニアを4度全国制覇に導き、多くのプロ野球選手も育成してきた石崎学監督は「悪い癖を修正する時、自分の感覚のずれを直す時などはティー打撃がいいのかなと思っています」と効用を説明する。

 やり方にも工夫を凝らしている。一つはストライクゾーンの高めを打つ練習。若干ボールでも構わない。低めは重力を使えるためバットのヘッドを走らせやすいが、高めは「重力を使えないのでバットの使い方が正しくないと打てない」と指摘する。

 もう一つがトスのスピードに変化をつけること。「投げ手がスピードを変えてあげます。変化球を混ぜた状況ですね」。“緩急”がついたトスに対応することで、自然と変化球対策にもなるという。

「バッターは(体勢が)崩されないように。それでも(打席では)崩れると思うが、崩れた中でもコンタクトしていく」。崩されないように意識し、例え崩されてもボールをとらえる感覚を身につける。トスのタイミングを変えることで、対応力を高められる。

(First-Pitch編集部)

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