打撃で“差し込まれない”コツとは? 元首位打者の極意…ブレない「上半身の使い方」

元楽天の鉄平氏【写真:小林靖】
元楽天の鉄平氏【写真:小林靖】

2009年に首位打者を獲得…鉄平氏の打撃理論とは?

 打撃では下半身の使い方が重要だが、スイングの動き出しやトップの位置を作る上半身のスムーズな動きももちろん欠かせない。楽天時代の2009年に首位打者を獲得するなど、NPB通算878安打をマークした鉄平氏は「腕の位置が下半身と離れすぎるとボールに対して、差し込まれてしまう」と解説する。

 打撃は下半身が始動し、連動するように上半身に繋がっていく。鉄平氏が上半身の動きで意識していたのは「左打者なら左肘内側の部分」だという。下半身が投手方向に流れ、肘が体と離れすぎると、ボールに対して差し込まれ、コンタクトすることは難しくなる。

 変化球などで泳がされても、体近くにバットを残し力強いスイングを心掛けることが必要になってくる。「少しタイミングがズレたり、泳がされた時に10、20%しか力が出ないなら打者としては不完全。体勢を崩されても70%ぐらいのスイングができるようにしたい」。

 体の開きを抑えるには、顔を残すことが重要で「横目でボールを見るような角度からスイングする」。ただ、意識し過ぎるとバットが出てこなくなることもあるので注意が必要だ。それを防ぐために「3回くらい連続で体の開きを抑えたスイングしたら、次はある程度、顔も一緒に回転させてあげる」と、素振りで調整することも方法の一つだと指摘する。

 構えは最初からトップに置くことを勧めている。「(動きが)大きくなればなるほど、タイミングを取るのは難しい。前足が地面についた時に、手がトップの位置にあるかはすごく大事」。シンプルにバットを出しやすい構えを心掛けていたことを明かしていた。

(First-Pitch編集部)

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