練習の取り組み方が激変する思考 鷹・又吉が小中高生に推奨する“逆算”の鍛錬

ソフトバンク・又吉克樹【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・又吉克樹【写真:藤浦一都】

ソフトバンクの又吉「逆算しながら練習することを考えてほしい」

 試合で結果を残すために日々の練習は不可欠。しかし、モチベーションを維持するのは難しい。そう悩んでいる野球少年少女も少なくないだろう。リリーバーとして活躍するソフトバンクの又吉克樹投手は「逆算しながら練習することを考えてほしい」と、“理想と課題の紐付け作業”を大事にしている。

 又吉は独立リーグから2013年にドラフト2位で中日に入団。1年目から67試合に登板するなど中継ぎ陣を支え、2021年オフには独立リーグ出身者として初のFA権を行使しソフトバンクに移籍した。2022年には史上9人目の通算150ホールドを達成している。

 野球を始めた子どもたちに伝えたいこととして「今、この体でこれしかできない。という考え方は辞めてほしいですね」と口にする。身長、体重など体格は個々で違い、身体能力の差は幼い時ほど如実に出てしまう。それでも、先を見据えた練習を意識することが大事とし、「半年後、1年後にできるようにどういった準備をするか」を考えてほしいという。

 例えばランニング。淡々と走ることは集中力を維持するのが難しい。だが、又吉は「自分がしたい技術練習をするためにはまず体力が必要」とし、目標につなげるための練習としてランニングに取り組んでいたという。

「ランニングってきつい。練習するための体力を作るためにランニングがある。この練習をすれば投げ込みでは多く投げられる。短距離で強度の高い練習をした時には、この爆発力をピッチングに生かすためにスタートを意識してやろう。それが僕の考え方だった」

 何のために練習を行うのか。その目的を明確に理解すれば、モチベーションも上がってくる。練習に対する取り組む姿勢も変わってくるのではないだろうか。

(First-Pitch編集部)

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