ひと冬で超進化…「強打の隼人」復活へ 140人を束ねる主将の“忘れられぬ”打席

春季神奈川大会準決勝進出を決めた横浜隼人【写真:大利実】
春季神奈川大会準決勝進出を決めた横浜隼人【写真:大利実】

春の県大会4強、11年ぶり夏の第1シード獲得の横浜隼人「一戦一戦成長している」

 高校野球春季神奈川大会準々決勝で、横浜隼人は立花学園を8-1の7回コールドで下し、11年ぶりに夏の第1シード(春4強)を獲得した。秋春夏を通じてベスト4に勝ち進むのも、宗佑磨(オリックス)を擁した2014年夏以来のことになる。

 決して前評判が高かったわけではないが、私立が集まった激戦ゾーンを粘り強く勝ち抜いてきた。準々決勝後、水谷哲也監督は「選手たちが一戦一戦成長している。非常に頼もしい」と頑張りを称えた。

 昨秋は3回戦で藤嶺藤沢に0-9の完敗。このチームが6か月後の春にベスト4に勝ち上がるのだから、高校生の成長は計り知れないものがある。

「秋にコールドで負けたチームとは思えないですね。『強打の隼人』の復活を目指して、冬はとにかくバットを振ってきました。去年の夏を経験したピッチャーの石橋飛和(3年)、山口喜貴(3年)を、打つことで助ける。今大会、気持ちよくバットを振っているので、野手陣の成長を感じます」

 2009年に夏の神奈川を初めて制した時は、準々決勝で横浜に10-9で打ち勝つなど、活発な打線が甲子園を呼び込んだ。

「夏は、ヘロヘロになりながらも勝ち上がっていかないといけません。ノーガードの打ち合いでも勝てるチームを作っていかないといけない。道具(バット)を持っている人間が、素手で戦っている人間を助けてあげる。毎年、選手たちに伝えていることです」

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