打席で受け身にならないために 藤浪と甲子園連覇…主将が実践したタイミングの取り方

大阪桐蔭の主将として甲子園春夏連覇を果たした水本弦さん【写真:白永崇大】
大阪桐蔭の主将として甲子園春夏連覇を果たした水本弦さん【写真:白永崇大】

2012年に甲子園春夏連覇を成し遂げた元大阪桐蔭の主将・水本弦さん

 インパクトの瞬間に100%の力を出すためには、打席での“リズム”が重要になってくる。2012年に藤浪晋太郎投手(アスレチックス)らとともに甲子園春夏連覇を果たした大阪桐蔭の主将・水本弦さんは、野球を始めたばかりの子どもたちに向け「動から動の動きに繋がることが大切」と、アドバイスを送る。

 現在、水本さんは大阪桐蔭の先輩・廣畑実さんが経営する野球塾「Amazing」の名古屋校で指導を行っている。子どもたちに打撃指導を行う際、よく見るのが「構えた際に全く動きがない」ことだという。“無の状態”からのスイングについて「0の状態からインパクトで100を出すのは、ほぼ不可能に近い」と指摘する。

 そこで大事になってくるのが、構えた状態での“リズム感”だという。練習方法としては歩いているような感覚でかかとを交互に浮かせリズムを取る。注意したいのは後ろ足に体重が残った状態にならないこと。体重移動は五分五分の状態でいることが大事になる。

 投手によってはゆっくり足を上げたり、クイックで投げることもあるので「足を着くリズムは一定ではなく、投手のモーションによって、途中で早くしたり調整してほしい」とポイントをあげる。野球は投手主導のスポーツだが、打席のなかでは“動から動”のリズムを作り、受け身にならないことも必要になってくる。

(First-Pitch編集部)

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