明大のプロ注目右腕はなぜ負けない? ブルペンで守る“鉄則”「逃げ道を作っておく」

今季3勝目を挙げた明大・村田賢一【写真:小林靖】
今季3勝目を挙げた明大・村田賢一【写真:小林靖】

3季連続Vの明大支える村田賢一…今季7試合3勝0敗、防御率0.80

 プロも注目する明大の右腕・村田賢一投手(4年)は20日、東京六大学春季リーグの立大1回戦に先発し8回113球、3安打1四球無失点の快投で今季3勝目を挙げた。先発の軸となった昨春が5勝1敗、昨秋が3勝0敗、今季もこれまで7試合3勝0敗、防御率0.80。昨春の早大2回戦で敗戦投手となったのを最後に、17試合負けなし(10勝)の安定感を誇り、チームの3季連続優勝の原動力となった。

 チームの優勝は先週の14日に決まったが、エースの村田は気を緩めようとしない。「相手に『村田を打てない』という印象を植え付け、秋につなげるという“裏目標”がありますから」と言う。実際、この日も立大打線を寄せ付けなかった。

 今季は序盤、打線の援護に恵まれず、4月8日の東大1回戦で7回無失点、同22日の慶大1回戦では9回無失点に封じながら、自身に白星が付かなかった。それでも腐らない。この日も援護は2回の1点のみだったが、「今季はこういう展開が多いので」と、どこ吹く風のたくましさだ。結局1-0のスコアのまま勝ち切り、村田はここにきて3試合連続勝利となった。

 田中武宏監督は2時間13分で終了した試合を振り返り「村田が投げる試合は、早く終わるのでありがたい。テンポよくいってくれるし、見ていて一番安心できます」と称賛。「ボール自体は彼本来のものではなかったと思うが、それでも無失点で抑えるところが彼の能力」と感嘆した。

広島のスカウト統括部長も高評価「使いやすい投手」

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