「四球を出すな」は禁句 161キロ右腕が勧める…ストライクを取るための“声掛け術”
由規「必ずしもストライクゾーンに投げる必要はない」
試合になるとストライクが入らなくなる。少年野球で多くの投手が直面している課題だろう。NPBではヤクルトと楽天でプレー、現在は独立リーグ・ルートインBCリーグ「埼玉武蔵ヒートベアーズ」に所属する由規投手兼任コーチは「必ずしもストライクゾーンに投げる必要はない」とアドバイスする。最も大切なのは腕を強く振る意識だという。
最速161キロを誇る由規は、野球教室などで少年野球の子どもたちを指導してきた。その中で、よく相談されるのが「試合になるとストライクが入らなくなる」という悩み。野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントでも、小学6年生の子どもを育てる保護者から質問を受けた。
「キャッチボールやブルペンではある程度狙ったところに全力で投げられるのですが、試合になると手投げになったり、ストライクが入らなくなったりします。自信を持たせる練習方法や言葉がけがあったら教えてください」
この質問に対し、由規は「ストライクを入れなければいけないという使命感が一番良くありません。フォームにこだわり過ぎて思い切り腕が振れなくなります」と答えた。そして、ストライクを取るには必ずしもストライクゾーンに投球する必要はないと続けた。