学童野球が迎えた転換期…“保護者問題”で連盟が異例の通知 指導者や親の本音は?
野球のレベルは上がるが、競技人口は下降線を辿る
これまで、父母会やお茶当番の廃止など問題視されてきたが、連盟が保護者の問題について踏み込むのは異例の事態といえる。エンゼルス・大谷翔平投手、ロッテ・佐々木朗希投手ら規格外の選手が現れ、野球界のレベルが年々上がる中、競技人口は下降線を辿っている。
前出の監督も「他人事ではなくなってきたということでしょう。チーム単位で普及活動するのも限界がある。プロアマが手を組んでやらないと。今後の野球界は競技人口低下もそうだが、上手い、下手のレベルの差はより開くことになっていく」と、危機感を抱いている。
まずは、運営面で昔ながらの伝統や決まり事を踏襲する体質の改善や、選手がプレーに集中できる環境作りが必要だろう。野球界の未来を担うのは子どもたち。大人たちが本腰を入れ、考えなければいけない時期に入っている。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)