春日部ボーイズ、劇的サヨナラで“春の王者” 球数制限あれど…日本一呼ぶエース力投

劇的サヨナラで初優勝を決めた春日部ボーイズ【写真:日本少年野球連盟提供】
劇的サヨナラで初優勝を決めた春日部ボーイズ【写真:日本少年野球連盟提供】

ボーイズ春季全国大会「スターゼンカップ」…小学部は東京世田谷が2年ぶり頂点

 ボーイズリーグの春の全国大会「スターゼンカップ 第54回日本少年野球春季全国大会」は、大会最終日の3月31日、東京・大田スタジアムで中学部、小学部の決勝戦が行われ、中学部は春日部ボーイズ(埼玉県東)が生駒ボーイズ(奈良県)を、小学部は東京世田谷ボーイズ(東京都西)が黄城ボーイズ(西九州)をそれぞれ破り、優勝を果たした。

 中学部の決勝戦、序盤から得点を重ねる生駒ボーイズを追う展開となった春日部ボーイズは、5-7で迎えた6回にエース・湯本琢心をマウンドへ。湯本は前日の準決勝(愛知名港ボーイズ戦)で78球を投じており、球数制限によりこの日投げられるのは僅か42球。それでも、この回を3者凡退に打ち取り流れを呼び込むと、打線はその裏、四球とエラーが絡んで作った1、2塁の好機に、3番・冨田塁斗が適時2塁打を放って同点に追いついた。

 試合はそのまま延長に突入。9回2死まで打者11人に対し奪三振6、1人の走者も許さない湯本の圧巻のピッチングで主導権を握った春日部ボーイズは、その裏、四球で出塁した湯本を、内田篤玖の犠打で送り無死二塁とすると、6番・吉原朝陽が初球を力強く振り抜きレフト線へ。湯本が一気に本塁へ生還し、劇的なサヨナラ勝ちで初の頂点に輝いた。

春日部、東京世田谷の両優勝チームには副賞が贈呈された【写真:日本少年野球連盟提供】
春日部、東京世田谷の両優勝チームには副賞が贈呈された【写真:日本少年野球連盟提供】

 この日の大田スタジアムは、快晴ながら時折強風が吹き、風向きも変わる難しいコンディション。フライの処理に苦労する場面も見られる中で、選手たちは奮闘した。

【中学部決勝戦】
生駒ボーイズ  2 3 1 0 1 0 0 0 0 7
春日部ボーイズ 1 1 0 3 0 2 0 0 1x 8

【小学部決勝戦】
黄城ボーイズ    1 0 0 0 1 0 2
東京世田谷ボーイズ 2 1 0 0 0 X 3

(First-Pitch編集部)

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