チームとは違う野球塾、一体何を学べるの? 元プロが教えている「考える力」
浦和学院時代に夏の甲子園で19三振を奪った元燕右腕・坂元弥太郎さんは野球塾で指導
甲子園出場経験を持つお笑いコンビ「TIM」のレッド吉田さんは、小学5年生の三男・運(めぐる)くんがプロ野球選手になるには「考える力」が大切だと感じている。連載「レッド吉田の“巡る”野球界」の8回目のテーマは、運くんが通っている元ヤクルト・坂元弥太郎さんの野球塾。考える力を養う指導方針を掲げている。
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前回の連載でお話しましたが、技術を高めるには「考える力が欠かせない」と感じています。そうは言っても、小学生が自分で考えながら練習するのは簡単ではありません。きっかけやヒントが必要です。そこで、誰の練習方法がいいのかを考えた時に、僕の頭に浮かんだのは元ヤクルト・坂元弥太郎さんの野球塾でした。
以前、YouTubeの撮影で弥太郎さんの塾に参加させていただきました。弥太郎さんは子どもたち自身に考えさせる指導方針で「高校に入ったら壁が来るが、人に教えられて育った子は負ける。壁を乗り越えるには、自分で考える力が身に付いている子ども」と話していました。
弥太郎さんは2000年の甲子園、浦和学院(埼玉)で1試合19奪三振をマークしています。なので塾に行ったら、ピッチングを教えてもらえるかなと思っていたのですが「教えはしないです」と言われました。「股関節をどう動かすとどうなるのか、肩甲骨をどう使えばどうなるのかというトレーニングはします」ということでした。トレーニングを通じて、股関節や肩甲骨をどのように動かしたら、力が出るのかを子どもたちに考えさせるんです。