左投げは「一度は投手をやるべき」 元ドラ1も力説、生かしたいサウスポーの“特性”
絶対的に数が少ない左投げ、投手としての需要高まる
守れるポジションが少ない左投げは、右投げよりもチャンスが少なくなるのでは? そんな疑問を抱く野球少年少女のために、First-Pitch編集部が様々な取材を通して知ることができた左投げの“メリット”を紹介します。「左投げは将来の選択肢を狭めてしまうのか」という悩みを持つ小学生や保護者の方々は、ぜひ参考にしてみてください。
左投げは投手、一塁手、外野しか守れないというポジション上の“制約”があります。少年野球などで左投げの捕手が稀にいますが、チーム事情で「致し方なく」という場合がほとんどです。活躍の場が限られるため不利に感じられますが、その存在はかなり重宝されています。
「貴重な左腕」という言葉をよく耳にします。左投手の数が絶対的に少ないことや独特な勝負球を有すること、左の強打者が増えてきたことも影響していると考えられます。「左投手vs左打者」は、投手が有利とされています。リリースポイントが見えにくい、打者から離れていく変化球を得意とする投手が多いといったことなどがあげられます。
「左のワンポイント」と呼ばれるスペシャリストが確立されるほど左投手には需要があり、市場価値が高いのです。ドラフト1位指名でプロ入りした左投手の一人は「左投げの選手は一度は投手をやってみるべき」と力説しています。
左投げの一塁手も好まれる存在です。二塁や三塁への送球が多いため送球しやすいメリットがあります。左投げにしかできない役割も多いため、自分自身や我が子が左投げであることにがっかりする必要はないと言えます。学生野球では「左投げだから」チャンスを与えてもらえたり、「左投げだから」経験を積ませるために出場機会が増えることもあります。現状をポジティブに捉え、チームで自分だけにしかできない役割を見出しましょう。
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