今の小学生は「型にはめ込まない」 日本一決定戦で松坂大輔氏が感じた“変化”
中条ブルーインパルス(石川)が前年度優勝チーム下して初優勝
小学生チームの日本一を決める「高円宮賜杯第42回全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」は14日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場で決勝が行われた。中条ブルーインパルス(石川)が、前年度優勝の長曽根ストロングス(大阪)を3-0で破って初優勝。各都道府県予選に参加した約1万1000チームの頂点に立った。日米で活躍し、昨季限りで現役を引退した松坂大輔氏は、決勝のライブ配信で解説を務め、小学生のレベルの高さに驚いた。
「日本一を決めるのにふさわしい試合でしたし、石川のチームもチャンピオンにふさわしい。自分が小学生時代にプレーしていた頃のイメージで見始めたのですが、初回から子どもたちのレベルの高さに驚かされました。特に投手を含めた守備力が、両チームとも素晴らしかったです」
松坂氏は試合後、選手のパフォーマンスに驚きを隠せなかった。“平成の怪物”は、東京・江東区の軟式少年チームで野球を始めたが、当時は都予選で敗退して全国の舞台には立てなかったという。
優勝した中条ブルーインパルスのエース・服部成くん(6年)は今大会、6試合全てに先発。決勝は前年度優勝の長曽根ストロングスを完封し、3回戦の旭稜野球少年団(北海道北)戦では完全試合を達成した。バットでも決勝で中堅手の頭を越える適時三塁打を放つなど、横浜高時代の松坂氏を彷彿させるような活躍だった。
松坂氏は「規定でストレートしか投げられない中で、スローボールなどを使いながら緩急をつけていました。疲れもあるはずなのに、あれだけのボールを投げ、最後まで投げ切ったのだから素晴らしい。また、それを支えた周りの守備力にびっくりしました」と称えた。