本塁打を打てる選手を育てるには…オリ杉本を導いた師が提案する“体重別チーム”

横浜市で野球塾「根鈴道場」を運営する根鈴雄次さん【写真:編集部】
横浜市で野球塾「根鈴道場」を運営する根鈴雄次さん【写真:編集部】

日米でプレーした根鈴雄次氏、野球塾で小学生からプロまで指導

 本塁打を打つ楽しさを知ることが将来、本塁打打者になる可能性を広げる。日米でプレーし、現役引退後は“ラオウ”の愛称で知られるオリックスの杉本裕太郎外野手を覚醒させるなど、子どもからプロまで幅広く指導している根鈴雄次さんは、少年野球の子どもに特別な技術指導は必要ないと強調する。大切なのは本塁打の喜びを味わうこと。そのために、子どもたちにはバットの特徴を知り、体を大きく使ってスイングするよう伝える。また、体重別に分けたチーム編成や大会開催の必要性も訴えている。

 元マリナーズのイチロー氏が海を渡る前に、野手としてエクスポズ傘下の3Aでプレーしていた根鈴さんは帰国後、BCリーグや四国アイランドリーグなどで2014年まで現役を続けた。引退後は横浜市で野球塾を開き、少年野球からプロまで多くの選手が指導を求めて訪れている。杉本が2018年オフから「根鈴道場」に通い、昨シーズン本塁打王のタイトルを獲得したことから、その名が一気に広がった。

 根鈴さんの打撃理論は、ヘッドの重さを利用してバットを落として下向きにし、縦向きで面として打球を捉える。「上から叩きつける」「脇を締める」「ヘッドを返す」といった打ち方が浸透している日本の打撃指導とは対極に見えるが、米国をはじめとする他国では一般的だという。

少年野球の主役は子ども、本塁打の楽しみを感じさせる指導

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