野球部員の上手な“増やし方” ターゲット明確に…「楽しさ」より伝えるべき事実

ターゲット明確に…野球部員の上手な“増やし方”とは
ターゲット明確に…野球部員の上手な“増やし方”とは

トレーニングコーチの塩多雅矢氏 軟式日本一の上一色中など中高20校で指導

 今夏の全国大会で優勝した東京・上一色中などで選手を指導しているトレーニングコーチの塩多雅矢さんは、部員を増やす方法もアドバイスしている。「誰でもいい」ではなく、ターゲットを絞った戦略が重要だといい、今年は野球未経験者と野球部初のマネジャーの勧誘に成功した高校もある。

 塩多さんは、首都圏を中心に約20の中学校や高校の部活動をサポートしている。上一色中では投手コーチを務め、今夏の全日本少年軟式野球大会優勝に貢献した。

 野球技術の向上や練習法のほかにも、悩みや相談が寄せられる。中には、部員を増やす方法についてアドバイスを求められるケースもある。今年は、ある高校の部員勧誘をプロデュースした。新入生から1人でも多く野球部に入ってもらうため、台本を書いたという。

「誰でもいいから来てほしいという勧誘はやめようと伝えました。野球部の特性を理解して、それに合った人たちに声を掛けた方が入部の確率は高くなります」

 勧誘のキーワードにしたのは「チャレンジ」と「成長」。野球部員はチャレンジを通じて成長する機会が多いと新入生に訴えかけた。野球には打撃、投球、守備、走塁と動きや役割がさまざまある。たとえ守備で失敗しても、打撃でチャレンジする機会があるなどと伝えた。

「野球は楽しい」の勧誘文句は響かない?

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