首位打者の“覚醒”呼んだ「目」のストレッチ 小学生からできる簡単トレーニング
ビジョントレーナーの野口信吾氏は昨季首位打者の松本剛をサポート
人間は8割以上の情報を目から得ているという。体は問題なくても、目の衰えが原因で現役を退くプロ野球選手もいる。それだけ、目はパフォーマンスを左右する。昨季首位打者のタイトルを獲得した日本ハム・松本剛外野手らをサポートするスポーツビジョントレーナーの野口信吾さん(以下シンゴさん)は、少年野球の子どもにも目の大切さを説き、すぐに取り入れられるトレーニング方法を紹介してくれた。
子どもは6歳くらいまでに目の機能が大人と同じくらいになると言われている。ただ、子どもは自分の見え方を大人に正確に伝えるのが難しい。そこで、シンゴさんは「6歳頃までに眼科で目に問題がないか診察を受けた方が良いと思います」と勧める。
少年野球の子どもたちが専門的なビジョントレーニングを取り入れるのは早いと感じるかもしれないが、遊び感覚で楽しみながら目の力を鍛えられる。例えばシンゴさんが提案するのは、ボールに書かれた数字を読み取る遊び。2人1組になって、1人は数字に好きな数字を書いて相手に投げる。ボールを受け取る人は数字を読み取りながらキャッチする。数字の大きさや桁数によって、難易度を変えられる。
1人でできるメニューもある。目は真っ直ぐ前を向いたまま腕を横に伸ばして、ボールを真上に投げる。1点を凝視しながら、その周辺部分を見る「周辺視」が鍛えられる。慣れてきたらボールを2つに増やし、両手で同じようにボールを投げてキャッチする。