元首位打者が重視した“理想の構え” 打てるようになる姿勢、重心のかけ方、足の位置
NPBで15年プレー、2009年の首位打者・鉄平さんが重視した“構え”
左打ちの好打者としてNPBで15年間プレーした鉄平さん。楽天時代の2009年に首位打者を獲得するなど通算878安打を積み上げた。卓越したバットコントロールを支えていたのが打席での準備。どのようなことを心掛けてバッターボックスに入っていたのだろうか。
特徴的なのは、ホームベースから少し離れて立っていたこと。「(ボールに)入っていくという表現がありますが、僕の場合はそれがショート方向に踏み出す形になった」。ベースの近くに立つと、入っていった時に内角球がさばきにくくなることを考慮した。
何よりも大事にしていたのは重心のかけ方。軸足の左足に6、投手側の右足が4の割合だった。「これは絶対。右足が利かないと打てない打者だったので」。打ち終えた時には軸足が2、右足が8くらいの割合だった。それを見越して構えの段階から右足を意識していたという。
姿勢にも気を配った。いつでもタイミングが取れる体勢、すぐに動けるようにバランスを保つことを心掛けた。体の部位で意識していたのは腰周りだという。「バットスイングはこの辺り(腰周り)が命。固まっていたらタイミングがずれた場合に対処できません」。
足の位置、重心のかけ方、姿勢、腰周り……。周到な準備をして投手の投球を待った鉄平さん。一流打者の心構えは、どのカテゴリーの選手にも通じる。
(First-Pitch編集部)
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