6年間毎日、石段を10往復 「いいやと思ったら終わり」…元燕戦士が説く継続の重要性

大田リトル・シニアで総監督を務める副島孔太さん(中央)【写真:本人提供】
大田リトル・シニアで総監督を務める副島孔太さん(中央)【写真:本人提供】

副島孔太さんは「大田リトル」&「大田シニア」で総監督を務める

 かつてヤクルトやオリックスで活躍した副島孔太さんは、社会人野球クラブ「GXAスカイホークス」で監督を務める一方、小中学の硬式野球「大田リトル」「大田シニア」では総監督として子どもたちの指導に当たっている。自身の経験も踏まえ、継続することや勉強の重要性を説いた。

 副島さんは平日に「GXAスカイホークス」、週末は自身が子どもの頃に所属した「大田リトル」と「大田シニア」で野球を教える。様々な情報があふれる昨今、指導者も進化しなければならないと自戒を込めて言う。

「中学生にはしっかり野球を教えたい。基本的なことを伝えたいですね。子どもたちにも考えさせますが、まずは1を与えないと」。子どもたちに1が身に付いていなければ、次には進めないと力を込める。

 そのために「指導者もアップデートが必要で、自分が成長しないといけない」とも。自身も勉強は怠らず、学んだことは他の首脳陣に伝え、隙のない指導体制を心掛けているという。

「指導者もアップデートが必要」と語る副島さん【写真:片倉尚文】
「指導者もアップデートが必要」と語る副島さん【写真:片倉尚文】

将来の選択肢を広げるために…勉強も大切

 副島さんはさらに「やり続けることが大事」とも話し、自身の子どもの頃を振り返った。副島少年は小学校時代、自宅近くにある池上本門寺の“階段上り下り”を欠かさず実施したという。96段を10往復。小学生としてはハードだが、どんなにつらくても6年間続けたことが自信になったと振り返る。

「習慣付けですよね。『いいや』と思ったら終わり。自分の決めたルールを守るよう行動してほしいです」

 勉強も大切と訴える。副島さんは「大田シニア」で日本代表に選出され、世界選手権では「4番・一塁」で活躍。優勝に貢献してベストナインにも輝いた。多くの高校から誘いがある中で、進んだのは神奈川の強豪、桐蔭学園だった。「勉強もする学校に進みたかったんです」。

 子どもの頃から親に言われたわけではないが、野球のために最低限の勉強をこなしていた。進学先を決める時などに、成績が足りないから志望校に行けないということがないようにしたかったという。「勉強は好きではなかったですけどね」。自身の選択肢を広げるためにも、やはり勉強は重要だ。

(Full-Count編集部)

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