小学生が足を速くする方法は? 低学年で知らないと損…野球センスも磨ける“3練習”

基礎的なドリルから“遊び”まで…低学年にお勧めの走力アップ法
少年野球の低学年指導において、走力向上と「野球センス」の育成は大きなテーマの1つだろう。専門的なドリルと遊びの要素を取り入れた練習は、子どもの能力を伸ばす鍵となる。足を速くし、野球につながる能力も磨ける方法を、3つの視点から探っていきたい。
・速く走るための足の運びやリズムをどう学ぶか。
・楽しみながら走塁技術や体力を高めるには。
・「野球センス」を遊びの中で伸ばす方法は何か。
まずは、フォーム改善による基礎固めから。元甲子園球児のランニングトレーナー・村田和哉さんが推奨するのは、「3拍子入れ替え」というドリルだ。片足立ちの姿勢から「ケン、ケン、ケン」と3回弾みつつ、空中で足を素早く入れ替える。着地した瞬間に、もう一方の足の膝がへその高さまで上がっていることがポイントだという。実際の走りでは歩数が重なると足の切り替えが遅れがちになるが、このドリルでタイミングを掴む感覚を養える。1セット10回を目安に取り組むと良いそうで、低学年の小さい子でも実践可能だ。
次に、シンプルだが“みんなで楽しめる”練習法だ。全国制覇の実績を持つ大阪の学童チーム・新家スターズのジュニアチームで行っているのは、グラウンドに描いた直径4メートルほどの円をリレー形式で走るメニュー。転んでも良いくらいに体を内側に傾けて走ることで、コーナリング技術や基礎体力が自然と身につき、冬場の練習ではウオーミングアップとしても効果的だという。低学年のうちから楽しく“走る意識”を植えつけ、学年が上がるにつれて走塁技術や考え方を教えることで、ライバルチームに差をつけることができる。
走力アップに加え、“野球センス”も伸ばすのに最適なのが「鬼ごっこ」だ。東京農業大学の勝亦陽一教授は、小学校低学年には塁間の全力走よりも、「鬼ごっこの方がセンスを伸ばすことに加えて、体力向上にも効果的」だと語る。相手の動きを読む力や瞬発力、切り返しといった野球に必要な要素が凝縮されているからだ。勝亦教授は“センス”を「五感で得た情報を脳で処理し、適切な行動を選択・実行する能力」と定義し、どんな子どもでも伸ばすことができる、と述べている。
技術的なドリルと、遊びの中にある本質的な動きを組み合わせることが、低学年の成長にとって大切になってくる。この冬場に、プロや専門家の知見を参考に、子どもが自発的に動ける環境を整えたい。
・「3拍子入れ替え」で足の運びとタイミングを覚える。
・円形リレーなどで、楽しみながら走塁の基礎を培う。
・鬼ごっこを通して、状況判断力やセンスを磨く。
(First-Pitch編集部)
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