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少年野球にリーグ戦導入の動き 一発勝負、負けたら終わり、トーナメント戦の弊害とは?

野球は19世紀半ばにアメリカで誕生したが、草創期の内からリーグ戦を行ってきた。そもそも「リーグ戦」という形式は、野球が発祥だ。

NPO法人BBフューチャーが主催する少年硬式野球のリーグ戦、フューチャーズリーグ【写真:広尾晃】
NPO法人BBフューチャーが主催する少年硬式野球のリーグ戦、フューチャーズリーグ【写真:広尾晃】

トーナメント戦とリーグ戦のメリット、デメリットは?

 野球は19世紀半ばにアメリカで誕生したが、草創期の内からリーグ戦を行ってきた。そもそも「リーグ戦」という形式は、野球が発祥だ。

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 日本には、アメリカ出身のお雇い外国人によってもたらされたが、大正3(1914)年には早稲田、慶應、明治の3大学によるリーグ戦が始まり、これが東京六大学リーグとなる。大学リーグ戦は関西にも広がっていく。大学リーグはアメリカ野球のスタイルを踏襲していたと言えるだろう。

 これが大きく変わったのは、翌大正4(1915)年に始まった全国中等学校野球優勝大会だ。今、甲子園で行われる高校野球の前身だ。この大会は、地方大会から全国大会までがトーナメント形式で行われた。発案者は、朝日新聞の社会部長で、のちに文化勲章を受章する長谷川如是閑だったと言われる。この大会が爆発的な人気となり、日本全国の中等学校で野球が行われるようになる。また、各地の新聞社は、中等学校の下の高等小学校の野球大会を開催した。これもほとんどがトーナメントだった。

 これによって、日本の高校以下の野球は「トーナメント戦」が一般的になった。これは世界的に見ても特異なスタイルだ。

 トーナメントのメリットは「参加する選手の試合を同じ会場で短期間にすべて見ることができること」だ。しかも1試合の結果だけによる「勝ち抜き」形式なので、優劣がはっきりわかる。また試合数は、敗者復活戦のない単純トーナメントの場合、(出場チーム数-1)だ。48チームなら47試合になる。同じチーム数ならリーグ戦よりも少なくなる。

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