「できることも見えてきた」 担当者に聞く、コロナ禍での楽天「FANS’ MATCH」

一貫して重視したのは「TEAM EAGLES」会員へのサービス

 山本さんが繰り返し強調したのは「(楽天ファンクラブの)“TEAM EAGLES”メンバーの方に楽しんでいただけるサービスを」という点だ。今季から楽天は「TEAM EAGLES」のサービス内容を一新。コロナ禍2年目を迎えるにあたり、“おうち”でも“スタジアム”でも楽しめる新サービスを提案した。

 しかし、新サービスとは「完全オンライン」を意味するわけではない。感染拡大から1年以上経過した今も収束の先行きは不透明だが、それと同時に「NPBの規定に従い、対策を施せば実施できること」も見えてきた。そこで「リアルでのイベントを敬遠しすぎた」という昨季の経験を生かし、原点回帰の「スタジアムで盛り上がる“オフライン”イベント」を企画。29日に行われたイベントはこのように行われた。

○楽天イーグルスの打撃練習を公開
 試合開始前の午前10時頃から、楽天選手の打撃練習を、VIPシートから見学することができるこのイベントは「TEAM EAGLES」メンバーから抽選で選ばれた200人が参加。座席の消毒やソーシャルディスタンスの確保等の対策を講じた上で、今季から再開した。

 楽天生命パーク宮城に来場したことのある方はわかるだろうが、普段は開場時間に合わせて来ても楽天の打撃練習は見ることができない。貴重な機会だけに、参加者は間近で練習を行う選手をじっくり見つめたり、持参のカメラで写真に収めたりと、思い思いに楽しんだそう。

○超豪華な景品ズラリの抽選会は6/10も開催
「TEAM EAGLES」会員のみ無料で参加可能の「わくわくガラポン抽選会」は、「入会時だけでなく、観戦日も“会員だからこそ”楽しんでいただけるように」との思いを込めた企画。球団公式グッズ、選手の直筆サイン入りグッズは当然用意されたが、中でも目を引く1等は「始球式」の参加券。実際に当てた親子が喜ぶ微笑ましい場面も見られた。

 次回6月10日の「FANS’ MATCH」でも開催予定。内容は練り直されるそうだが、素敵な景品に大いに期待できそうだ。

試合後のグラウンドを開放する「フィールドウォーク」

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