女子野球を「当たり前の競技に」 地域と一緒に盛り上げる“女子だけの野球教室”

指導者向け講演会に参加した前ソフトバンク監督の工藤公康氏(左)と元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子氏【写真:川村虎大】
指導者向け講演会に参加した前ソフトバンク監督の工藤公康氏(左)と元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子氏【写真:川村虎大】

イベントでは、工藤公康氏、宇津木妙子氏らが指導論を語った

 午後からは、一転して指導者に向けた講演会がパストラル加須にて行われた。今季までソフトバンクの監督を務めた工藤公康氏と元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子氏が参加し、野球、ソフトボールが金メダルを獲得した東京五輪の裏話や自らの指導論、そして次世代の野球、ソフトボールの普及まで――。2時間に及んだ熱い談議に観客は耳を傾けた。

 日本女子野球連盟の理事長・山田博子さんは「女子野球が当たり前の競技に」と願う。今年8月に全国高校女子硬式野球大会の決勝戦が甲子園球場で行われたり、今月18日には、マリナーズのイチロー氏(会長付き特別補佐兼インストラクター)が結成した草野球チーム「KOBE CHIBEN」と女子高校硬式野球選抜がエキシビジョンマッチを行うなど確実に成長の一途をたどっている。

 加須市では新たに、ふるさと納税の返礼品にライオンズ・レディースのグッズを盛り込むなど、地域と女子野球の連携を強化。次は盛り上がりが当たり前になるように、女子野球と加須市がともに支え合い進み続ける。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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